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内田樹さん著書『サル化する世界』を読んだ感想

内田樹さんの評論が集約された1冊である

『サル化する世界』

タイトルがかなり挑発的で、思わず私は手にとってしまいました。

このタイトルを見ると、どんな内容なんだと自然と思わされてしまいますよね。

この本の内容は、これまでの日本、そしてこれからの日本や世界の行末を的確に捉え、私たちに未来の危機を警鐘するものです。

読んでいくごとに自分の世の中に対する無知さを痛感させられました。

私を含め、国民はもっと政治に関心を持ち、積極的に参加をしなければならないと強く意識することができました。

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では、ここからは私の意見も交えながら内容に少しばかり触れたいと思います。


世界は今、ポピュリズムの流れになっています。

内田さんの言葉を借りると

ポピュリズムとは「今さえよければ、自分さえよければそれでいい」という考え方をする人が主人公となった歴史的過程のことである。

つまり、今がよければ未来のことは棚に上げておこう、臭いものには蓋をしようという流れのことを指します。

 

日本社会で見ると、原子力の問題や人口減少の現実、介護・医療の崩壊などが目に見えていますが、全身全霊をかけて本気で取り組もうとしていません。

これらの問題は近い未来、必ず日本をさらなる危機に追いやる可能性があるにも関わらずです。

それよりも今の利権に目を暗め、政治家や政府は経済支援ばかりに走っています。

 

もっとミクロな視点で見ると

自分と宗教が違う、生活習慣が異なる、政治的意見が合わないという理由から他人を排除したり、幼児や老人、障がい者の方は生産性がないからと切り捨てたりします。自分が幼児であったことや、いずれ老人になることに気づかず、障害を負うかもしれないという可能性を想定していないから、社会的弱者と言われる方を冷たくあしらってしまうのでしょう。

とにかく自分の価値観や自分の捉える世界観に他者を当てはめて考えようとする人が多くなっているのが今の世界の流れなのです。

そしてそのことに拍車をかけるのが

  • 自由に生きる
  • 自分らしく生きる
  • 自分の力で生きる

という考えが肥大化しすぎた個人主義的発想です。

私自身も、今の社会は自己責任論が大きくなりすぎているように感じています。

YouTubeでもよく著名人が自分の力で生きていくことを推奨していますが、この自分でなんでもやっていこうという精神がいきすぎることで他人に対して無関心になってしまっています。

自分の力で生きるために行動することはとても大切なことだと思います。そしてもっと多くの人が自分で稼ごうとしたり、自分で生きる力を身につけようとしたりするために1歩踏み出すべきだと考えています。

しかし、だからといって、お前も自分の人生は自分でなんとかしろよ!という自己責任論を他人に共有し、押し付けてしまうことは避けなけれないけません。

なぜなら、そんなマインドに多くの人がなってしまったら国家は破綻してしまうからです。

 

内田さんの言葉を借りるならば

自分と立場や生活の仕方、信教が違っていても、同じ集団を形成している以上、「なかま」として遇してくれて、飢えていればご飯を与えてくれ、渇いていれば水を飲ませてくれ、寝るところがなければ宿を提供することを「当然」だと思っている人たち「ばかり」で形成されている社会でくらしている方が、そうでない社会に暮らすよりも、「私」が生き延びられる確率は高い。

全員で協力し合う社会の方が、個人個人で生きようとするよりも、一人ひとりが生きられる確率が高くなるということです。

個人でも頑張るし、困っている人がいれば手を差し伸べてあげることこそが理想の生き方だと私は改めて思います

 

以上、本書の内容に触れながら、私の感想を書かせていただきました。

ぜひ、内田樹さんの『サル化する世界』に興味を持ち、読みたいと思われた方は購入してみてください!

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