
それともアメリカの株さえ買っておけば将来心配ない?
ちょっと待ってください!
これからの時代、どこかの国の株だけを買っておけばいいという考えはあなたの資産を危険に晒す可能性があります!
それを回避するために大切なのが
国際的な分散投資
です。
本記事の内容
- 今日の米国株式のシェアについて
- 各国で起こったバブル崩壊について
- 国際投資とリスクの関係について
- 2050年の世界情勢について
それではいきましょう。
なぜ国際的な分散が必要?米国株の立ち位置が揺らいでいる
第二次世界大戦が終わった頃、米国株式の時価総額は世界全体の株式市場の90%を占めていました。
この頃の株式市場ではアメリカが圧倒的な地位を築いていたわけです。
1970頃からその地位が揺らぎ出します。
その頃のシェアは3分の2に縮小されていました。
そして、2020年10月では57.2%までシェアが下がっています。
このように金融市場のグローバリゼーションによってアメリカも投資家にとっては富を蓄えることのできる国の1つにすぎなくなっており、投資先をアメリカだけに絞るのは、世界の資本の半分近くを無視しているということになります。
米国株も危険!バブル崩壊はいつ起こるかわからない!!

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世界では数々のバブル崩壊が起きています。
近年起きたバブル崩壊について見ていきましょう。
日本の株式市場のバブル崩壊
1980年代、日本株の高騰は世界の株式市場の中で最も激しかったものでした。
1970年代から1980年代にかけて日本株の利回りは米国株の利回りを年率10%以上も上回っていたのです。
1989年には、アメリカから時価総額世界一の座を奪い取ることにも成功し、日経平均株価はなんと驚異の3万9000円超えでした。
しかし、そのような栄光は長くは続かず...
1992年には1万4000円まで下落し
2002年には8000円を下回ってしまったのです。
新興国市場のバブル崩壊
日本株のバブル崩壊後、人々の目は新興国市場に注がれました。
台湾や韓国、タイ、アルゼンチンやブラジル、メキシコなどの新興国の株価は急騰しました。
しかし、1997年に儚くも崩壊していきます。
それまで躍進し続けていたアジア経済の通貨と株価が急落し、弱気相場が他国にも広がったのです。
インドネシア、タイ、ロシアの株価は90%ダウン
シンガポール、香港は70%ダウン
フィリピン、韓国は80以上も株価がダウンしてしまいました。
ITバブルの崩壊
20世紀最後の3年間でITバブルは発生しました。
世界中で株価が上昇し、欧州とアメリカでは史上最高値を更新したのです。
しかし21世紀に入り、わずか数ヶ月でバブルははじけました。
この時、数々の先進国では株価が半分以下になってしまったのです。
これらバブル崩壊から言えること
このように数々のバブル崩壊が世界の株式市場では起きているわけですが、ここから言えることは2つあります。
- ある特定の市場が永続的に優位に立つことはない
- 株式市場のグローバル化によって効率的にリスクを分散する機会が増えた

EAFEは欧州、豪州、極東の意味でモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが集計した21か国の指数のことです。
この表からもわかるように常にある地域が高い利回りを出しているわけではありません。
国際的に投資をすることはボラティリティを低くする上で重要な役目を果たすのです。
米国株一択ではリスクが増す?!
突然ですが、この図を見てください。

これは米国株とその他外国株の保有する比率とリスク、利回りの関係を表したものです。
実はリスクが最小となるのは
米国株(77.5%)EAFE株(22.5%)なのです。
米国株のみの方が統計的にリスクが高まるというのは驚きの事実ですよね。
ただ、最高のポートフォリオとはリスクを最小にすることではありません。
リスクと利回りの最適化こそが最高のポートフォリオになるわけです。
この図で考えると、米国株(62.2%)EAFE株(37.8%)がリスクを下げながら利回りも高くすることのできる最高の比率と言えますね。
2050年の世界はこう変わる!人口の観点からも分散投資は必須
今後世界の情勢はどのように変化するのでしょうか。
2050年の世界予想について見て見ましょう。

人口は中国、インド、アフリカで世界の半分以上を占めるようになります。
そうなると必然的に消費市場も現在の先進国からこれらの地域へとシフトしていくことが予想できます。

20世紀を通してアメリカを始めとする先進国が世界の生産の大半を担い、資本を提供してきました。
しかし多くの先進国で高齢化が進むため、今後はその形態にも変化が表れます。
2050年には先進国のGDPのシェアが4分の1まで減ると予想されています。
中国は程なくして世界最大の経済大国になろうとしていますが
2050年にはなんと世界のGDPの23%を占めると考えられています。
インドもやがて12%に到達し、アメリカと肩を並べることになります。

時価総額ベースのシェアを見ると、現在は世界の株式の90%以上を先進国が占めていますが、それも3分の1程度の水準になると考えられています。
中国、インドの2か国に現在の先進国で太刀打ちできなくなる日も近いことが予想されています。
結論:今後は資産を増やしながら国際的にも分散すべし
2050年の予想図を見ても、大国アメリカのGDPや株式のシェアが低下していくことがわかります。
他の先進国でも同様、現在の世界における立ち位置が揺らいでいることは確かです。
今後も世界レベルでの競争が激しくなる中で、投資先を1つの国に絞ることは大変リスクがあるとように思えます。
1つの国の発展・安定を盲信するのではなく、今後は様々な国への投資も試み、リスクを減らしていくことが最善の投資と言えるでしょう。