
自分にもすぐにできるような何かいい実践方法はないでしょうか?
こんなお悩みを解決します!
こんな方におすすめ
- 道徳の授業の作り方が分からない方
- 道徳の授業を簡単に作りたい方
- 道徳の評価について知りたい方
道徳の授業が苦手!
この気持ちとてもよくわかります。
道徳が教科科されてが久しいですが、
道徳の授業って何についてどのように進めていけばいいか
というところがかなり曖昧にしかわかりませんよね。
多分、ベテランの先生でさえ同じような思いを持たれているのではないでしょうか。
「道徳の授業ってガンコちゃんを見てたなぁ〜。」
くらいの記憶しかなかった私も
「道徳の授業ってどうするん?!」
と本当に授業をするのが嫌でした。

そうです、現在は道徳の授業を作ること、することが苦手ではなくなったんです!
なぜそのような変化があったのか。
その答えは
道徳読み
という実践方法にあります。
この【道徳読み】を学ぶことで、毎回苦労して作っていた授業がとても簡単に作れますし、授業もテンポよく進めることができるようになります。(授業準備の時間が大幅に減りますよ!小声)
ということで道徳の授業作りや実践に悩まれている先生方、1つの授業方法としての道徳読みを学んでいきましょう!
今回は、横山験也さん監修・広山隆行さん編者の『道徳読み』を参考に少し自分なりのアレンジを加えながら道徳読みの実践方法を紹介します。書籍では、各学年における実践例も紹介されていますので、より詳しく知りたいと思われた方は書籍の方もチェックしてください!
なぜ道徳の授業が難しく感じるの?

では、道徳読みについて学ぶ前に
そもそもなぜ道徳の授業を難しく感じるのか
ということについて考えてみましょう。
私が考えるに大きく3点の理由があります。
- 他の教科のような型がない
- ゴールが一人ひとり違う
- 価値観を押し付けないという呪縛
みなさんも同じような理由でしょうか?
では、それぞれについて見ていきましょう。
他の教科のような指導の型がない
私の中では、これが一番大きな要因となっていました。
道徳の授業には決まった型がない
国語や算数は指導法や実践方法が書籍やネットで溢れていますし、先輩の先生の実践を見たり、アドバイスをもらえたりと授業をしていく中で1時間の流れが自分なりに掴めてくるのではないでしょうか。
また自分の受けてきた授業の記憶も含めて、組み立てのビジョンがそれなりに見えていると思います。
一方で道徳はというと...
過去の記憶や実践例などから型を見つけるのがとても難しい
ネットにある実践、書籍の内容も書いている先生によって多種多様でしたので、全ての題材に通じる流れ型を私は見つけることができませんでした。
なので題材によって、どのような流れで授業を作ればいいかを考えなければならず、非常に苦労していました。

ゴールが一人ひとりにある
これは次の価値を押し付けないと似ていますが、
一人ひとりのゴールが違うという点
にも難しさを感じていました。
国語や算数なら1時間の中で身につけさせたい力が明確なので、そこに向かって授業を組み立てていけばいいですし、最後に一人ひとりが理解しているかも確認できます。
一方で道徳は「授業でこのことを考えさせましょう」というねらいはありますが、全員がこうなって欲しいというゴールはありません。
ここは次の内容と重複しますが、こうなって欲しいという方向に教師が仕向けてはいけないのです。
なので、どうやって終わればいいのかが分からなくなることが多くありました。

道徳の価値を押し付けない
先ほども述べましたが、
教師の価値観を押し付けてはいけない
これが道徳の鉄則ですので、じゃあどういう方向に持ってけばいいの?となることがよくありました。
人を殺めてはいけない、人の物を盗んではいけないなどの明らかな道徳については全員が一つの方向に向かえるのでいいのですが、意見が割れる内容についてはどう授業を終わらせればいいのか苦心しました。
「教師の価値観を押し付けない」ということはとてもよくわかりますし、教師の考えに染まり切った子どもになって欲しいなんて微塵も思いません。
だからこそ、じゃー道徳の授業ってどうやって進行していけばいいの?ってなることがよくありました。

このように道徳の授業を行う上で、私自身も苦労が絶えませんでした。
ですが、そんな状況を変えてくれたのが【道徳読み】です。
ということでお待たせしました!
道徳読みについて紹介していきたいと思います。
道徳読みについて学ぼう!

それでは道徳読みの方法について紹介します。
この実践方法を知ることで、あなたも道徳の授業の型を手に入れることができます!

道徳読みの流れは5つに分解できます。
- 普通に読む
- 道徳見つけをする
- 見つけた道徳を発表する
- 通知表をつける
- 自分の生活を省みる

この流れだけ見ても何がなんだかわかりませんよね。
特に道徳の授業で通知表をつけるなんて見たことも聞いたこともないのではないでしょうか。
ですが安心してください。
難しいことは何1つありません。
一つ一つ丁寧に解説していきますので、一緒に覚えていきましょう。
普通に読む
まずは普通に道徳教材を読み、全体の内容を把握します。
方法として
- 先生が読み上げる
- 子どもたちが自分で読む
どちらでも構いません。
学級、学年の実態に合わせてもらえれば大丈夫です。
とにかく内容の把握のために普通に読ませます。
道徳見つけをする
ここが道徳読みの重要な役割を果たします。(ただし今からお伝えする方法は少し私なりに変化を加えた方法であり、本来の道徳読みとは少し異なります。)
ここでは、教材を通して自分の道徳的価値に一人ひとりが向き合う時間になります。
一人ひとりが自分なりの感覚や経験をもとに頭を使って教材文から自分なりの道徳を見つけ出していき、子どもたちの無意識の価値観を引き出していくのです。
ここでやることは次の2つです。
- 登場人物のいいと思う行動や言動に赤線を引く
- 登場人物の直した方がいいと思う行動や言動に黒線を引く
もう一度、一人ひとりがゆっくりと教材文を読み返す時間を設けます。
先ほどと違うのは、その時にいいと思う行動・言動、直した方がいいと思う行動・言動を考え、線を引きながら読んでいく点です。
道徳見つけをする時に子どもたちは2つの観点から教材文に向き合うことになります。
それが善悪の正義です。
「正しいところはないか」「悪いところはないか」という自分自身にある正義の観点を通して教材を読んでいくので、子どもたちは教材に設定されている内容項目を超えて道徳的な価値に触れていくことになります。
発見するのが楽しいと感じるのでしょうね。

「これは大事な道徳だな。」
「この行動や言い方はあかんな。」
こんなことをブツブツ言いながら線を引いている子も見かけます。
子どもたちが主体的に教材文に向かえているんだなと感じています。

※最近はめあてに沿って、特定の登場人物の行動や気持ちに焦点化し道徳見つけをすることがあります。そうすることで、ねらいから価値項目がブレることが少なくなるので、授業が進みやすくなります。
見つけた道徳を発表する
道徳見つけをしたら、今度は見つけたことをクラスで共有します。
この時大切になるのが
なぜそこに線を引いたか
理由をしっかりと述べることです。
理由を述べることで、ぼんやりと大切に感じていた道徳的価値を明確にすることができます。
また、全体に共有することは他の子どもの道徳も豊かにしてくれます。
「そうか、そういう理由から大切だと思うのか。」
「僕は違う思いを持っているな。」
と、友達の発表を聞くことで自分では気がつかなかった道徳や自分とは異なった道徳を知ることにもつながります。
このように発表を通して、自分も周りの友達も道徳的価値を豊かにしていくことができるのです。

通知表をつける
次に登場人物に道徳の通知表をつけます。
これは自分の中にある道徳の基準で、客観的に登場人物の行動や言動を評価します。
評価の付け方は
◎ ○ △
の3段階で評価し、その評価を付けた理由をノートに書きます。
この時大切なのが個別の部分を見て判断するのではなく、全体を通して登場人物の道徳は良かったのか、悪かったのかを評価することです。
通知表という学習を通して
登場人物について自分は道徳的にどう考えるかを「なんとなく」というぼんやりした状態ではなく、きちんと根拠を持って論じる力を身につけることができます。
また「なぜいいのか」「どうしていけないのか」と理由を考えていくことで道徳的な価値の核心にも一人ひとりが迫っていけます。
一人ひとりが評価し終えたら、今度は全体で考えを共有します。
それぞれが自分の道徳の基準で判断しているので、全員が同じ結果になることはなかなかありません。
友達の評価や判断基準を知ることで
「なるほど、そう考える人もいるのか。」
と新たな道徳的価値の発見にもつながります。

自分の生活を省みる
最後に題材を発展させ、自分の生活について深く考えます。
他の教科でいう「ふりかえり」に当たります。
やはり題材に留まっているだけでは、真に道徳性が高まるとは思えません。
自分の今までの生活やこれからの行動とリンクさせていくことで自分ごととして内容を捉えることができます。
なので、省みる時間は最低でも10分は取れるように授業を組み立てるようにしましょう。
さぁ省みる方法は2つあります。
- 登場人物のいいところから、自分もそうなりたいと感じる
- 登場人物の悪いところから、自分にもそのようなことがなかったか考える

1つ目は、よさを伸ばそうとする心であり
2つ目は、自分を改めようとする心です。
どちらの心も同じように大切ですので、
「今回はそうなりたいと感じたことをふりかえってみよう。」
「今日は自分にも同じようなことがなかったかふりかえろう。」
と指定するのもいいかもしれません。

板書はどうするの?

私は上の形で常に板書をしています。(こちらの板書方法はあくまで私のやり方であり、他の先生方の実践とは異なる箇所があります。実践していく中で、自分のスタイルに合った板書を見つけてもらえればと思います。)
①教材文のタイトル
今日はどこを勉強するかをわかりやすくするために教材文のタイトルを左上に書きます。
②めあて
各教材文、養いたい道徳的な価値がありますので、そこに合わせためあてを書きます。
例えば
- 本当の親切について考えよう
- あいさつの大切さについて考えよう
など、各項目に合わせためあてを付けましょう。
③道徳見つけ
こちらは
いい道徳・悪い道徳
の2つに分けて書きます。
子どもたちが発表する時は
- 教材文のどこに線を引いたか
- なぜそこに線を引いたのか
この2つについて述べてもらいます。
いい道徳、悪い道徳のそれぞれについて、教師は「なぜそこに線を引いたか」の理由を端的にまとめて板書をしていきます。
④通知表
通知表では◎○△のそれぞれの下に回答した人数を書きます。
その周りに
どうしてそのような評価にしたか
の理由を書き足していくという形を取ります。
⑤省みる
子どもの感想を端的に書いていきます。
また最後に子どもたちの考えからめあてに対する学級としての回答もここで整理します。
道徳読みでの評価はどうするの?

道徳読みについてもこれで最後です。
さて、私を含めて皆さんが困るのが
道徳の評価
ですよね。
「特別な教科 道徳」と教科になったことで道徳科の評価をしなければならなくなりました。
通知表を作成するに当たって
「道徳を評価するってなんなん?」
「通知表になんて書けばいいん?」
と100億回は思いましたね。(笑)
ということで道徳の評価をどうすればいいかを最後にお伝えしておきたいと思います。
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これでバッチリ!特別な教科「道徳」の所見の書き方をイチから紹介します。
続きを見る
道徳読みでの評価
道徳読みの授業では4つのパートそれぞれで評価をつけることができます。
道徳見つけ
道徳見つけでは、教材文から道徳を探していきます。
そのため、授業を通してたくさん道徳を見つけられるようになった子どもに対して
- 道徳的な諸価値への理解が授業を通してどんどん増えていった
- 道徳的な価値をたくさん見つけ、理解を深めていった
という評価を付けることができます。
発表をする
発表することで自分の中にある道徳について自覚するだけでなく、友達の発表を受け入れて、自分の道徳的な価値を豊かにしていくことができます。
- 友達の考えを受け入れ、道徳的な価値を増やしていました
- 一面的な見方から多面的な見方へと理解を深めていました
- 友達の考えから新たな道徳的な価値に気づいていました
などの評価を付けることができます。
通知表をつける
通知表をつける場面では、自分で判断する姿を見取ることができます。
- 自分の生き方を通して考えることができました
- 善悪の両面から多面的に考えていました
など、ワークシートに書かれている理由をもとに成長の様子を評価することができます。
省みる
省みるでは、ワークシートから授業で学んだことを自分事として考えたか把握することができます。
- 授業を通して道徳的な諸価値を自分事として捉え、生活を振り返ることができました
- 授業を通して、改めなければいけない行動に気づき、今後の生活を変えていこうと思いを高めていました
など、こちらも書かれている内容をもとに評価を付けることができます。
こんな評価の付け方がいいよ!というものがありましたら、ぜひ教えてください。

まとめ:道徳は一人ひとりが感じるもの
社会で生きていく中で大切な価値観は必ず存在します。
しかし、それを教師が教え込んでしまうと
「そう言われたから。」
に留まってしまい、子どもたちの中で本当に大切な価値観として醸成されることはないでしょう。
なので、子どもたち一人ひとりがその大切さを実感していく必要があります。
そのため道徳読みでは
1つの題材を使って全員でこれが大切だよねと共有するのではなく
題材から一人ひとりが大切なことを感じて、普段の生活を省みる
という手段を通して道徳を学んでいきます。
教師として
道徳的な価値は一人ひとり感じ方が異なる
ということを念頭に置き、道徳読みのシステムを使って、短時間の準備で今まで以上に深い道徳の授業を実践してみてください。
本書では、道徳読みの実践方法の他に実際の授業例も多数掲載されています。より具体的な内容が知りたいという方は書籍もチェックしてみてください。
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特にこれからの時代は、公務員といえど将来の資産が安定して増えていくとは限らなくなりました。
公務員だから、教師だからお金のことについては学ばなくて大丈夫
という考えは正直古いです。
逆に教師だからこそ、子どもたちにお金の大切さや資産の増やし方などを伝えていけるように資産運用について学ぶ必要があります。
当ブログをきっかけに資産運用についてもぜひ学んでみてください。